大腸カメラ検査について
スコープの先に、カメラが備えつけられており、大腸の粘膜を直接隅々まで観察できます。検査の際に一部組織を採って生検を行うことがあります。また、検査中に大腸ポリープを見つけた際は、その場でポリープを取り除きます。大腸ポリープは、放置しておくとがんが発生しやすいため、前癌段階で切除することが大切です。検査時にポリープを切除して、当日にご帰宅が可能です。再度、日程調整をしていただく必要がなく、事前準備の下剤服用や食事制限も1回で済みます。
当院で行う大腸カメラ検査は、鎮静剤を用いて患者さんの身体を抑えて、リラックスした状態で受けていただけます。
オーダーメイドの
大腸カメラ検査
当院では、仕事や家事、育児などで1日検査のために時間を作ることが難しい方のために、午前中に行う大腸カメラ検査に対応しています。9時の枠の場合は、早ければ10時半から仕事に戻ることが可能です。
大腸カメラの特徴について
特徴01内視鏡専門医が検査を
行っています
当院では、内視鏡専門医の資格を持つ医師が、患者さんの身体への負担を抑えて楽に受けられる大腸カメラ検査を行っています。検査時間も短時間のうちに終了します。
大腸がんは、早期発見できれば治療により完治が見込める病気ですが自覚症状が乏しいため見過ごされてしまいやすく注意が必要です。症状が特になくても定期的に検査を受けていただくことで大腸がんの予防や早期発見につながります。
特徴02鎮静剤で苦痛や不快感を
少なくしています
鎮静剤を用いた大腸カメラ検査は、眠っているような状態で受けていただけます。不快感や痛みを伴わないため、患者さんの身体への負担が少ないです。当院では、所要時間を短縮できるように心がけています。スコープには、受動湾曲機能が備えつけられているため、腸管が押されることがほとんどありません。スコープの先にフードをつけることにより、細部まで確認できます。
特徴03検査中に大腸ポリープを
見つけた際は、
その場で取り除けます
大腸ポリープ検査の際に、がん化しやすいポリープを見つけた際は、その場で切除することができます。
ポリープ箇所に血管があったり、大きいポリープや平らなポリープには、生理食塩水を入れて持ち上げて切除します。傷の大きさを確認して、場合によっては止血クリップをとめますが、1週間程度経つと排便時に体外へ出ていきます。大腸ポリープの形に問題があったり、ポリープが大きい、個数が多い場合は、当院では対応できないことがあります。手術が必要なため、連携先の高度医療機関をご紹介させていただきます。
特徴04高度な最新内視鏡システム
を
導入しています
当院では、オリンパス社の内視鏡システム「EVIS X1」を導入しています。日本では「EVIS X1」を導入している医療機関が少ないといわれています。オリンパス社の新しいモデルで、世界的に高い評価を得ています。疑わしい所見は、特殊光や画像処理、画像拡大などの処理を行い、細かいところまで見落としなく観察できます。
NBI
特殊な波長の光を粘膜表層にあてることで、血管分布を詳しく観察することができます。がん細胞は、酸素や栄養を必要とするため、がん細胞の周辺には毛細血管が密集しているといわれています。特殊な波長の光で粘膜表層の毛細血管や微細構造を強調することで初期のがんも見逃しなく観察することができます。
NBIの特殊光で血管をより鮮明に映し出すことによって、初期段階の大腸がんなどの発見につながります。
TXI(Texture Color Enhancement Imaging)
通常の検査では発見が難しい粘膜表層の微細な色調や構造の変化を強調して映し出すことができます。大腸カメラの観察性能が向上することで、病気の見逃しを防いで精度の高い検査が可能となりました。
「明るさの補正」「テクスチャー(構造)を強調」「色調強調」を最適化することで、がんをはじめとする病気のスクリーニング検査の精度が向上することが期待されています。
EDOF(Extended Depth of Field)
EDOFは、遠距離・近距離の2焦点を同時に抽出したものを合成させる技術です。この技術が搭載された内視鏡システムは、EVIS X1が世界初となります。この技術によって、短時間で精度の高い検査を可能にしました。
検査時に心臓の拍動や消化管の蠕動運動などの動きがあっても、明瞭な画像をリアルタイムで表示することができます。
RDI(Red Dichromatic Imaging)
EVIS X1は、光デジタル技術によって深部組織のコントラストを形成する機能を搭載しています。緑・アンバー・赤の3色の狭帯域光を照射すると、ヘモグロビン吸収率や反射率の違いを読み取ることで深部血管の視認性が向上し、迅速に精度の高い検査を行うことができます。消化管からの出血があった場合も、迅速な止血処置が可能です。
特徴05AIを活用した大腸カメラ検査
内視鏡診断支援プログラム「EndoBRAIN-EYE」は、大腸における浸潤がんの診断において国内で初めて薬事承認を取得したAI製品であり、大腸カメラ検査の観察中に大腸がんや大腸ポリープの疑いがある領域を検出し、、腫瘍性・非腫瘍性の鑑別により医師の診断をサポートするシステムです。AIによる画像認識機能によって、より精度の高い検査が行えます。早期の大腸がんをはじめとする病変を見逃しなく検出することが可能です。
特徴06ハイビジョン大型モニターで
確認しながら検査を行います
大腸カメラ検査は、モニターを見ながら、粘膜の状態を確認します。ハイビジョン大型モニターは、反射や映り込みが少なく、高画質になっています。検査時間も短いため、患者さんの身体への負担が少ないです。検査の際、患者さんにモニターを見ながら検査が受けられます。
特徴07個室の院内下剤ブースを
完備しています
検査の事前準備として、下剤服用をしていただく必要があります。下剤の服用に不安がある方は、院内で服用していただけるように、個室の院内下剤ブースを完備しています。
特徴08早朝の大腸カメラ検査に対応
通常の大腸カメラ検査は、午後に検査を受けていただくので検査のために1日をあけていただく必要がありますが、早朝の大腸カメラ検査なら午後は予定を入れることができるので忙しい方にお勧めです。
特徴09大腸カメラ検査は土日も
行っています
平日、ご多忙の方にも気軽に大腸カメラ検査を受けていただけるように、土日も検査に対応しています。検査中に大腸ポリープを発見した際は、その場で切除することができます。
特徴10胃・大腸カメラ検査を
同じ日に
受けていただけます
胃・大腸カメラ検査は、同じ日に受けていただけます。同日検査であれば、検査前日や当日の食事制限が1回のみになります。ご来院される回数も少ないため、ご多忙の方も日程調整しやすいです。
特徴11炭酸ガス送気でおなかの
張りを軽減
検査でスコープを挿入する際に、腸に炭酸ガスを送ることでスムーズに検査が行えます。空気と比べてすぐに体内に吸収されるので、吐き気やお腹の張るような感じが軽減されます。
特徴12リカバリースペースで
休んでいただけます
鎮静剤を用いて検査を行った後は、横になった状態のままストレッチャーでリカバリースペースに移動します。15〜30分程度、鎮静剤が体から抜けるまでしっかり横になってお休みいただきます。
特徴13感染対策のために
消毒と洗浄を徹底しています
検査で使用する機器は、使い捨て可能なものは全てディスポーザブル製品を取り入れています。使い捨てできない器具は、検査ごとに洗浄して、除菌を行っています。
当院では、内視鏡学会のガイドラインをもとに院内の環境を整えています。医師・スタッフ一同、感染症の予防を心がけています。
大腸カメラ検査で
発見されやすい疾患
主な疾患
- 大腸がん
- 大腸ポリープ
- 肛門ポリープ
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
- 過敏性腸症候群
- 虚血性大腸炎
- 大腸憩室炎
- 大腸憩室出血
- 痔核
など
検査費用
内容 | 1割負担 | 3割負担 |
---|---|---|
大腸内視鏡検査 | 約2,500円 | 約7,500円 |
大腸内視鏡+病理検査 | 約3,000円 | 約10,000円 |
大腸ポリープ検査 | 約8,000円 | 約20,000~30,000円 |